ややマニアックな印象のあったSF小説が、一般の文学賞の受賞作や候補となることが目立ってきた。 今年は日本SF作家クラブ誕生50年。新しい文学として注目された半世紀前の熱気が戻ってきたのかもしれない。 先日発表された直木賞候補に、SF作家・宮内悠介さんの『ヨハネスブルグの天使たち』が、1年前のデビュー作に続き選ばれたことが話題を呼んでいる。1960~70年代、星新一、小松左京さん、筒井康隆さんらSF作家が度々同賞の候補入りしたが、この20年は少なかったからだ。 昨年は円城塔さんが芥川賞を受賞、今年は不老不死の実現した社会を描く山田宗樹さんの『百年法』が日本推理作家協会賞を受賞し、山本周五郎賞の候補にもなるなど、SF的設定を用いた作品に脚光があたった。「創元SF短編賞」「ハヤカワSFコンテスト」など新人賞の創設もこの数年相次ぎ、7日には理系的発想力を問う「星新一賞」の新設が発表された。 背景に
第一部:Nearside 9章 第二部:Farside 9章 より構成される。 設定: なにやら時間そのものが変質して、過去未来の関係がグチャグチャになった世界。もはや時間線は一方向に流れるのではなく、勝手気ままに進行しお互いに絡み合ってしまっている。この時空のねじれた宇宙では、超高速度の多数の「巨大知性体」が自分たちが有利な位置を得ようとして攻撃し合っている。 まあこれくらいが共通背景で、各章のお話の多様さは読んでみないとわかりません。SF者にも、そうでない読者でも、これは面白い!と思う話がいくつかあるはずです。 インタビューでは色々質問してますが、あくまで私自身の感想に基づいたものであって、もっと様々な読み方が出来る懐の深い本だと思います。
さまざまな「後藤さん」についての考察が、やがて宇宙創成の秘密にまでいたる4色刷の表題作ほか、あまりにも壮大でかつあっけない銀河帝国興亡史、そしてボーイ・ミーツ・ガール+時間SFの最新型モデルなど、わけのわからなさが圧倒的な読書の快楽を導く、さまざまな媒体で書かれた全6篇+α。解説/巽孝之 125608
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