音楽家の坂本龍一さんが代表を務める森林再生活動の有限責任中間法人「モア・トゥリーズ」(東京都)と、十勝管内足寄町、網走管内滝上町、美幌町、上川管内下川町などは21日、「森林づくりパートナーズ基本協定」を結んだ。排出した二酸化炭素を植林や森林保護などにより相殺する「カーボン・オフセット」制度を活用し、環境保全と地域活性化の新たな試みをスタートさせる。 4町は「森林バイオマス吸収量活用推進協議会」をつくり、08年から同制度を検討していた。今回の協定を基に、4町で今年度から事業化し、カーボン・オフセットを活用した環境省の間伐促進型森林管理プロジェクトの第1号として今月中に申請する。モア・トゥリーズは森林整備のために4町に協賛金を提供することで、都市部での二酸化炭素排出量と相殺する。 この日、旭川市内で協定調印式が行われ、坂本さんは「こうした取り組みが日本、世界中に広がっていくことを願っている」と