「ヒロインのリイクニって“原理のねーちゃん”なんだけど、分かる?」 「なんですかそれ?」 昨年暮れ、アニメ映画「王立宇宙軍 オネアミスの翼」(1987年)を取り上げたアニメ評論家・藤津亮太さんの講座「アニメを読む」終了後、飲み会の席で若い受講者に聞いてみたところ、案の定こんな答えが返ってきました。時は流れてゆくものですなぁ。 今回の本欄のテーマはそのリイクニですが、世代間ギャップの話ではありません。不可解なところの多い彼女のキャラクターを解きほぐすことで作品の本質が見えてくるんじゃないか、てな内容です。 宇宙を目指すという設立当初…