巨大地震に関する最新の研究結果を報告する講演会が28日、鳴門教育大で開かれ、高知大の岡村真教授(地震地質学)が、徳島、高知両県などでのボーリング調査で、2000年前に、マグニチュード9級の超巨大地震が発生していた可能性が高いことを報告した。 講演会は260万年前~現在までの考古学や地質学などを研究対象とする「日本第四紀学会」が開催した。 岡村教授は2006年から、徳島、高知両県などの沿岸部にある池の堆積物のボーリング調査を実施。高知県土佐市や美波町の田井ノ浜など2000年前の地層で、淡水の泥の中に海の砂の層が厚さ約50センチ含まれているのを発見した。 四国沿岸部では東海・東南海・南海の3連動地震とみられる宝永地震(1707年)はマグニチュード8・6で、高知県土佐市での調査で、津波によって流された海の砂の層が厚さ15センチ程度だった。古文書では津波の高さが15メートルあったとの記述もあり、ま