準備が整った宮古市魚市場。午後に魚の水揚げと競りが予定されている=11日午前6時31分、岩手県宮古市、樫山晃生撮影「がんばるだけですから」と話す大井誠治さん=11日午前、岩手県宮古市の市魚市場、長野写す 大きな被害が出た岩手県宮古市の市魚市場が11日、再開した。「宮古は水産業をあきらめない。そんなメッセージを一刻も早く全国に発信したい」。震災から1カ月での復活には、漁協組合長の強い思いがあった。 この日は、朝から近郊の港で揚がったタラなどが競りにかけられる予定だったが、陸送トラックのタイヤがパンクして来られなくなったため、急きょ中止に。午後に、宮古漁協所属のトロール船などでとれた魚の水揚げと競りが予定されている。 市場を運営する宮古漁協組合長の大井誠治さん(76)は「少し残念だけど、焦りはない。まずはきょう、市場の再開を果たせたことを喜びたい」と話す。 震災が起きた先月11日。大井