サッカーのナビスコ杯決勝の表彰式で準優勝に終わったJ1川崎の選手の態度が悪かった問題で、Jリーグは10日、クラブを厳重注意するとともに、川崎が返上を申し出ていた賞金5千万円については選手教育や社会貢献活動などに使途を限定して支給することを決めた。 今回の事例に対する懲罰規定がJリーグ規約になく、鬼武チェアマンが裁定委員会と協議した上で処分を下した。この日開かれたJ1実行委員会の場で各クラブも了解し、川崎も決定を受け入れるとしている。 Jリーグは当初、裁定委にかけて厳しい処分を下すことなども検討していたが、懲罰の規定に当てはまらないことや、川崎の選手や武田信平社長がスポンサー企業やリーグ側に謝罪に訪れるなど迅速な対応で反省を示したことも考慮して、鬼武チェアマンによる処分に落ち着いた。同チェアマンは「選手を含めたクラブ全体が賞金返上という気持ちになったことが大切だ」と今回の処分に至った理由