10年前は考えられませんでしたが、今や仮想化技術について取り沙汰されない日はないといってもいい状態です。そのわりには、仮想化技術やその実装を扱ったコアな書籍はあまり増えないなぁ…と思っていたところに出てきた書籍『KVM徹底入門』(翔泳社)を紹介いたします。 著者のひとりである平氏は、KVMが出始めたころから日本におけるKVM紹介を実施するなど、早期からKVMの実装を追いかけているひとりであるとともに、仮想化技術に関する情報共有を行うコミュニティである「仮想化友の会」の中心人物でもあります。共著者の森若氏、まえだこうへい氏の両氏も、KVMに関するオンライン記事を執筆されている有識者です。 そんな面々が手がけたKVM本、いったいどんなテイストなのでしょうか? 仮想化のスペシャリストたちが手がけた『KVM徹底入門』 FedoraとUbuntuをベースに解説 本書では、KVMの稼動プラットフォーム