役所広司初監督&主演作『ガマの油』。”人間は肉体を失ったとき、 人から忘れられたとき、2度死ぬ”という独自の死生観が語られている。 (c)2008『ガマの油』製作委員会 近年の日本映画から、オリジナルストーリーの作品がほとんど姿を消した。製作委員会方式が定着したことで、人気コミックやベストセラー小説、TVドラマの劇場版など”保険”が掛かったものでないと出資会社はお金を出してくれない。日本の映画界は保守的な企業人たちにすっかり牛耳られてしまった。どんなに面白いシナリオがあっても、原作付きでなければ俎上(そじょう)に載せられることがない。 そんな風潮の中、2009年6月に公開された役所広司”初監督作”『ガマの油』は珍しくオリジナル作品だ。今村昌平監督のスクリプターを務めていた福田花子(原案:中田秀子、脚本:うららとしてクレジット)の脚本に、役所広司が長崎県諫早市で過ごした幼年期に出会った、うさ
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