かつての愛弟子の活躍を、厳しくも優しい目で、今も見守っている。現在、JFLのAC長野パルセイロで指揮を執る美濃部直彦監督は、21日の代表デビュー戦となった中国戦(3-3)で、1ゴールを挙げたFW柿谷曜一朗の活躍について「メディアが大きく取り上げ過ぎです。デビュー戦でのゴールは、隣の工藤(壮人)も取っていた」と話す。そして「そういうことに踊らされず、足元を見てやってくれたら、今後ももっともっと良くなっていくと思う」と、言葉を続けた。 柿谷は今季、セレッソ大阪のエースナンバーである8番を付け、17節を終えて10ゴールと、得点ランクでも5位に入り、注目を一身に集めている。その活躍を受けて美濃部監督も、柿谷を再生させた指揮官としての取材が増えているという。だが、すべては柿谷に才能があったからだと、美濃部監督は強調する。 「僕が育てたというよりも、彼がもともと持っていたものをコンスタントに発揮できる