MLS(メジャーリーグサッカー)が急激な勢いで成長している――。それはランパードやジェラードといったスターが集まり、ついに平均観客数が2万人を越えたことからもよくわかるだろう。昨年1月にトロントに入団したジョビンコの年俸は約11億円と報じられており、マーキープレイヤー(サラリーキャップ制限外の選手)の報酬も高騰し続けている。いまや世界中のサッカー関係者が注目するリーグだ。 その急成長する場に、3カ月間のインターンを行なった日本人がいる。Jリーグ・徳島ヴォルティスの営業スタッフを経て、サザンニューハンプシャー大学のスポーツマネジメント専攻(修士課程)に留学していた渡邉邦彦だ。 静岡県出身の渡邉がスポーツビジネスに関わりを持ったのは、大阪の商社で働いているときのことだった。夜間に開催された立命館大学スポーツマネジメントスクールで講師の広瀬一郎氏(元電通。2002年W杯招致にも携わった)と出会い