物体の一面を、必ず投影面に平行に置いて作図していくが、この平行な面の投影は常に大きさ・形状は正投影と同様で、実物のままになり、正面図から斜めに奥行きを投影するように見える。 透視図法と一緒にして誤解している人もいるが、図法的に違うものである。 また、斜投影図法は実際の寸法をそのまま使うので、ゆがみがきつくなる。簡略できる作図スピードのメリットとゆがみの強さのデメリットをはかることが、この作図法を選択するか、どうかのポイントになる。 ●作図のポイント: 右図は立方体の正面を少し削り取った立体である。グレーで表示しているのは第一角法の図面。これを元に斜投影図を描いていく。 斜角度は任意で設定して構わないが、通常、30°45°60°を使うことが多いようである。 立方体の作図で奥行きの比率は下の表のようになる。1辺の長さをciとする時、奥行き寸法cgの長さは