此岸と彼岸 〜緑山と沖島監督と岸辺の旅〜
先日、久しぶりにドラマ収録のため、緑山スタジオへ行った。 １９８０年初頭、横浜市の青葉区にできた緑山スタジオは、こどもの国通りを挟んで立つ広大なスタジオだ。 屋外にあるオープンセットでは、当時の人気バラエティ番組『痛快なりゆき番組風雲！たけし城』が収録されていたり、私のテレビドラマ初出演作品（『向田邦子新春特別企画・女の人さし指』１９８６年）がこのスタジオでの収録だったりで、私にとっては思い出の深い場所でもある。 以降、緑山スタジオには、ＴＢＳ系の連続ドラマや向田新春シリーズなどの収録でよく通うことになる。映画ロケでは、黒沢清監督の『地獄の警備員』（１９９２年）でスタジオの正面玄関で撮影したこともあった。 映画でデビューした私は、テレビドラマの「マルチ撮影」というシステムに最初はかなり驚き抵抗感を抱く。 こちらに構える何台もの大きなロボットのようなカメラ。 ペデスタルドリーと呼ばれる礎石の
UPLINK X | 『ウクレレ PAITITI THE MOVIE』
女優・洞口依子と映像作家・石田英範が１９９８年に結成したウクレレ・ユニット『パイティティ』。ハワイアンではないプログレッシブなサウンドでコアな音楽ファンの注目を集めていました。 洞口は2004 年、子宮頸がんを発症。辛い闘病生活を乗り越え、ネットシネマ『マクガフィン（2005 年・監督:當間早志）』で、女優・音楽活動を再開します。（この映画のサントラも『パイティティ』が手がけています。） そして、結成１０年目の2008 年夏、『パイティティ』のドキュメンタリーが、「平成ガメラシリーズ（監督:金子修介）」の造形や、「ウルトラマン・メビウス」の演出等で知られる特撮の巨匠・原口智生監督によって企画・構成されました。 本作には、渋谷のジャズクラブ「ＪＺブラッド」で行われた単独ライブ・ショウ、原口監督らの競作による独創的なミュージック・クリップ、沖縄ツアーでの商店街練り歩き演奏、日本最大のウク
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asahi.com（朝日新聞社）：洞口依子出演の１２作品上映 ２５周年を記念し「映画祭」 - 映画 - 映画・音楽・芸能
洞口依子出演の１２作品上映 ２５周年を記念し「映画祭」2009年10月24日 俳優の洞口依子が黒沢清監督「ドレミファ娘の血は騒ぐ」のヒロインでデビューして、来年で２５周年を迎える。これを記念し、１１月７日から東京・シネマヴェーラ渋谷で「洞口依子映画祭」が開かれる。デビュー作はもちろん、金秀吉監督「君は裸足の神を見たか」や伊丹十三監督「マルサの女２」、及川中監督「富江」、黒沢監督「ＣＵＲＥ キュア」「カリスマ」など１２本の劇場用映画が上映される。 洞口のデビューのきっかけは、篠山紀信が撮った週刊朝日のカバーガール。７日には篠山との対談や、篠山の写真をデジタル化した作品の上映もある。また近年は、子宮がんを患った経験を基に、手記『子宮会議』を発表したり、ウクレレユニット「パイティティ」でＣＤデビューするなど、映画やテレビだけでなく多彩な活動が目立つ。今回は、洞口自身による『子宮会議』の朗読や、「
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