岩手県久慈市から熊本県天草市までの国内10か所と韓国・済州島の海女が交流を深め、海女文化の継承などについて話し合う初めてのフォーラム「日本列島“海女さん”大集合」が3日、三重県鳥羽市浦村町の「海の博物館」で始まった。 同市相差(おうさつ)町の中村美智子さん(58)が「海女の世界無形文化遺産登録に向けて前進したい」と宣言した。 フォーラムには、海女64人を含む212人が参加。徳島県美波町の蔭谷和子さん(62)は活動報告で「アワビを取っているが、海の汚れなどでアワビの餌となる海藻も育たず、漁獲は減っている。海を守っていく必要がある」と訴えた。 また、久慈市で25年ぶりの新人海女として話題になった大向美咲さん(19)ら6人が、鳥羽市相差町の海女小屋を訪れ、地元の海女と交流を深めた。大向さんは「鳥羽の海は岩場が多くてきれい。水も久慈に比べて温かい」と話していた。