徳島市教委は7日、国史跡に指定されている徳島県内最大の前方後円墳・渋野丸山古墳(同市渋野町三ツ石)の発掘調査で、斜面の土を崩れにくくする葺(ふき)石(いし)が良好な保存状態で見つかったと発表した。徳島産の青石を縦方向と横方向に交互に並べた積み方や、土を崩れにくくするための工夫が明確に確認できたという。市教委は「これほど美しい状態で葺石が残存しているのは四国内では珍しい」としている。 葺石は土を崩れにくくするほか、装飾の目的でも使われる。今回、見つかったのは前方後円墳のくびれの部分。約15平方メートルの範囲に数百個の青石が埋まっていた。石は大きなもので縦25センチ、横70センチ、厚さ15センチ、小さなもので握りこぶし大ほどだった。 石をスムーズに積むために縦と横に交互に並べたり、土を崩れにくくするために場所によって石の大きさを変えたりする工夫が見て取れるという。 調査は1月に開始。円筒
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