秋元康は近年、AKB48のプロデューサーとしてあまりにも有名だ。AKBは衰退していた日本の音楽産業の回復を牽引したとされている。その存在に否定的な人も多いけれど、ともかく彼女たちはCDを大量に売り、2012年に国内のレコード生産枚数は14年ぶりに微増に転じた。秋元康はそんなグループを作り上げた、いわば時代の立役者というわけだ。彼自身もメディア上で、この新しい時代のアイドルのコンセプトを語ったり、アイドル全般に思想を語ったり、いま作られるべき楽曲やライブのあり方について語ったりしている。 AKBについてよく言われるのは、秋元康が80年代に手がけた人気グループ、おニャン子クラブの手法を生かしているということだ。たしかに、多人数のアイドルであることなどを含めて、2つのグループに似通った部分はあるかもしれない。しかしよく見ると、そうした評価はそこまで正しいとも言いがたいのだ。そもそもAKBがこれだ
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