2006年09月30日12:47 カテゴリ邦画 『LOFT』 ブログネタ:日本映画 に参加中! 世界のクロサワと言ったら誰を思い出します? きっと多くの人が思い浮かべるのは日本を代表する映画監督、黒澤明の名前でしょう。クロサワと聞いてプロレスラーの中西学(海外でのリングネームがクロサワだった)を思い浮かべる人はごくごく少数だと思われます。 でもプロレスラーがクロサワという名前をリングネームとして使うほどなんですから「日本人の名前と聞いて思い浮かべるものはなんですか?」なんて質問を外国人に投げかけてみれば上位にランクインされる名前なのかもしれません。 そんなクロサワの名前を黒澤明監督亡き後、欲しいままにしている男。 それが今回の映画を監督した黒沢清なんです。 実は黒沢清監督の映画は大好き。 『CURE』『カリスマ』『アカルイミライ』『回路』『ドッペルゲンガー』・・・とどれも上映終了後に暫くし
●テアトル新宿で黒沢清『LOFT』。黒沢清の新作を観るのはとても怖かった。ぼくは二十年来の「黒沢信者」なのだけど、前作の『ドッペゲンガー』を観た時、黒沢映画を観てはじめて「つまらない」と感じてしまった。その後ぼくは『ドッペルゲンガー』をビデオを含めると五回以上は観ているのだけど、見直すたびに「つまらない」という判断に対して確信を強くする。「つまらない」というのは「出来が悪い」というのと全く違う。ぼくにとっては、黒沢清の映画は傑作だろうと失敗作だろうと関係なく常に面白かった。一方、つまらない作家のつくる作品は、どんなに完成度が高くても「つまらない」のだ。だから、「つまらない」と感じてしまったということは、ぼくの方か、黒沢清の方か、どちらかの何かが決定的にかわってしまったということかも知れなくて、新作も「つまらな」かったら、それはほぼ決定的だということになってしまう。(『LOFT』に関する記事
芥川賞受賞の経歴もある新進気鋭の小説家(中谷美紀)は、新作の執筆に行き詰まってしまったことから気分転換のために引っ越しすることを思い立つ。殺風景な都内のマンションから緑あふれる郊外の一軒家へと居を移した彼女は、その家の真裏にすすけた廃屋を発見する。その建物はある大学の研究施設として利用されているという。長身の考古学者(豊川悦司)がそこに出入りし、なにやら人のかたちをした梱包物を持ち込んでいるのを目撃してしまった彼女は、こっそりその建物に侵入し、それが何かを確かめる。ビニールの梱包を取り払うと、そこに現れたのは1000年前の女性のミイラだった……。 視線が欲望を生み、欲望が人を誘い、対象へと接近させる。小説家は、裏窓からかいま見た他人の秘密に魅了され、ついにはミイラと接触してしまう。考古学者のほうでもそれとほとんど同じように、研究の目的でミイラに惹き付けられていたのが、見つめれば見つめるほど
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