前回はAppleのワープロソフト「Pages」の最新版を利用した、ビデオの埋め込みについてお伝えしました。今回は、現在のEPUBにおける「脚注」のあり方と、Pagesによる脚注の出力についてお伝えします。 「脚注」を巡る対応の違い 文芸作品はともかく、実用書や理工系書籍においては「脚注」が多用されます。認知度が高いとはいえない語句に対し適切な注釈を加える脚注の存在は、読者の理解を助けるとともに、誤読を防ぐという効果があります。文脈において“枝葉”ともいえる情報を脚注化することにより、本文をすっきり見せるためにも役立ちます。 その脚注ですが、現在のEPUB 2.0.1においてはいまだ標準的な仕様が確立されていません。同様に本文とは直接関係がない目次は、独立したファイル(TOC.NCX)が用意されてますが、脚注に関しては未定義です。利用できるCSSプロパティについても、表示位置として「oeb-
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