来年7月24日の地上デジタル放送(地デジ)の全国完全移行まで「あと1年」となった24日、石川県珠洲市などで一足先にアナログ放送が終わった。対象は隣の能登町の一部も含めた8800世帯。総務省が移行に伴う課題を探るモデル地域に指定し、先行実施の準備を進めてきた。 正午に市内の中継局がアナログ電波を停止。市内で開かれる記念式典では、放送局や総務省、県、市などの関係者がカウントダウンをして移行の瞬間を迎えた。東京都内のホテルでも、総務省や放送局がイベントを開いた。 総務省は同地域での先行実施で、移行に伴ってトラブルや問い合わせがどれくらいあるかなどの問題点をあぶり出す予定だ。1億8千万円超を投じ、地デジ用チューナーを無償で住民に貸すなどの対策をしてきた。