連載目次 .NETでは、共有アセンブリ(=.DLLファイル)の配置場所としてGAC(グローバル・アセンブリ・キャッシュ)が提供されている。 従来、Windows用のプログラムは(バージョン管理機能を備えていない)通常のシステム・フォルダを共有場所として使っていたため、(主に何らかのプログラムをインストールしたときに)古いバージョンの共有.DLLファイルで、すでにインストールされている新しいバージョンの共有.DLLファイルが上書きされてしまい、既存のプログラムが正常に動作しなくなるなど、いわゆる「DLL地獄」の問題が発生することがあった。このような問題に対し、.NETではバージョン管理機能を備える共有アセンブリ管理システムとしてGACが提供されるようになった。 実際に、.NET Frameworkの基本ライブラリ(例えば「System.dll」ファイルなどのアセンブリ群)はGACで管理され、