現在のほとんどのCPUには、「SIMD演算」(Single Instruction Multiple Data)機能があり、複数のデータに対して同時に演算できる。SIMDでは、3次元の座標(X、Y、Z)を同時に演算したり、同じ演算を繰り返すことが多いメディア処理などに利用されている。 今回はWindows 8で導入される、新しいSIMD演算の使い方について解説しよう。 CPUによるSIMDの違いを 「DirectXMath」で吸収 WindowsでのSIMD演算のサポートには、大きく2段階ある。ひとつはOSがCPUを判別して、SIMD用レジスタの管理や命令の違いなどを把握する最低限の対応だ。もうひとつは、Windowsが提供するAPIやライブラリ内部で、SIMD演算を使う方法である。改良されたCPUアーキテクチャーが登場すると、大抵の場合SIMD演算機構が強化されるものだが、その違いをOS
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