支局長からの手紙：「途中」を楽しむ ／香川 - 毎日ｊｐ(毎日新聞)隣の徳島県を舞台にしたＮＨＫの連続ドラマ「ウェルかめ」。お話は終盤となっていますが、先々週、いいなあと思う場面がありました。教授役が「できなくてもいいじゃない」と言うところです。 と書いても、ドラマを見ていない人にはさっぱり分からないでしょうから、せりふなどを正確には覚えていませんが、少し説明します。主人公の夫の大学院生は、ロボットの研究者。作ろうとしている「ウミガメロボット」がなかなかうまく行かず、指導教授に「ウミガメ型をやめた方がいいでしょうか」と相談します。そこで教授が大学院生に「続けたらいい」としたうえで、先のせりふを言ったのです。 結果をすぐに求めず、目的に向かって考えること、調べることこそが大事だという意味と、私はとりました。大げさに言うと、今の社会の何かぎすぎすとした感じは、数字で表される結果のみに注目する風潮から来ているのではないでしょうか？ しかし、結果を求められても、多
