米Microsoftが11月11日に公開した月例セキュリティ更新プログラム「MS08-068」は、2001年に報告されながらこれまで対処できずにいた脆弱性を解決したものだった。同社が11月11日のセキュリティ対策センター(MSRC)ブログで明らかにした。 問題となったのは、2001年に報告された「SMBRelay攻撃」の脆弱性。これはレガシープロトコルであるNTLMの基本動作に影響するものだった。もし脆弱性修正のための変更を加えれば、例えばOutlook 2000クライアントがExchange 2000と通信できなくなるなど、ネットワークベースの多数のアプリケーションに不具合を生じさせることが避けられないと、当時Microsoftでは判断したという。 通常、これほどの規模の問題に対処しようとすれば、Windowsの新バージョンレベルの変更が必要になるが、Microsoftは大きな影響を与え