地域唯一の黒人宅前に「縛り首の縄」 大学、博物館…職場の同僚への嫌がらせも トランプ大統領の影響に懸念の声 アメリカで人種差別のない社会の実現を説いた、マーチン・ルーサー・キング牧師の暗殺から4月で50年になりました。アフリカ系の大統領も生まれ、日本から見ると差別はなくなったように思えますが、実は最近になって、黒人を狙った不気味なヘイトクライムが増えているといいます。使われているのは「縛り首の縄」。いったい何が起きているのでしょうか?(朝日新聞アメリカ総局・香取啓介) 「これは、殺しの脅迫です」 東部ペンシルベニア州ピッツバーグの住宅街。 昨年10月24日の夜、夕食を終えたダスティン・ギブソンさん(29)がアパートの前に止めた車に忘れ物を取りに出たところ、街路樹にひものようなものがぶら下がっているのに気づきました。 近づいてみると、黒いUSBコードで作った「縛り首の縄」でした。 「何かの偶