Goのコードを読んでいると変数名がやたらと短いことにすぐ気がつくと思う。c, i, nみたいな1文字変数や、br, wr, errみたいな2〜3文字の変数がいたるところで使われている。これは他の言語、特にJavaみたいな言語と比べるとぱっと見でずいぶん違うところだ。 どうしてこんなに短い変数名でよしとしているの? という疑問を抱くのはもっともなことだ。でもそれに対しては、なぜそんなに変数名が長くなくてはいけないの? という質問を返すことになると思う。 Goは、最近では当然のものとして受け止められている(が昔は特にそうでもなかった)「プログラミングの常識」を改めて問い直した言語だ。 たとえば、複雑なクラス階層のあるオブジェクト指向言語機能は、本当にプログラミングを簡単にするのに役立っているのだろうか? 例外機構はそれが持ち込むややこしさに見合う存在意義があるのだろうか? ジェネリクスやテンプ