「ざわわ」は吹き抜ける風の中に聴こえた戦没者たちの悲しみの声…。静かなる反戦歌「さとうきび畑」誕生秘話。 今日8月15日は70回目の終戦記念日。同じく70回目を迎えた原爆の日(8月6日)に拙稿で紹介した広島原爆投下を題材にした音楽作品を含めて、この70年の間にポピュラー音楽の世界では要の東西を問わず数多の反戦歌が生まれている。中でも、戦争への怒りを激しいストレートなメッセージで歌うのではなく、静かに淡々と訴えかけていく反戦歌として現在も多くの人に親しまれているのが「さとうきび畑」である。 太平洋戦争末期、国内唯一の戦場となった沖縄は、映画『ひめゆりの塔』で知られるひめゆり部隊の悲劇をはじめ、多くの島民たちを巻き添えにした悲惨な戦闘がいたる所で展開された。その沖縄戦で亡くなった父親への想いが静かに歌われる名曲「さとうきび畑」の作者は、リズム・シャンソネットのリーダー兼ピアノ奏者として知られる
今年の8月15日の終戦記念日にNHKでオンエアされたドキュメンタリー番組『戦慄の記録 インパール』をぼくは見逃していたのだが、昨日11月7日の深夜というか、8日の午前1時45分から再放送があったので、それでようやく観ることができた。 太平洋戦争で「陸軍史上最悪の作戦」と言われているインパール作戦の全貌が、貴重な資料、生き残った兵士たち、遺族や関係者の証言、初めての現地取材などで明らかになるのだが、ほんとうにすごい番組だった。勝ち目がまったくなくても絶対に後には引かないし、どれだけ犠牲が出ようとも兵士の命など何とも考えていない。そして大失敗に終わっても責任を取ろうとせず、そこから目を逸らし、ほかに転嫁しようとする。旧日本軍の体質、指導者たちの恐ろしい姿がはっきりと描き出されていた。 そしてこの番組を観ながら、終始ぼくの頭に浮かび上がってきたのが、加川良さんの歌「教訓1」だった。 「御国は俺た
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