無形文化遺産にも指定され、類をみない上品な味わいが世界中を魅了している和食。 和食は「食材9割、技術1割」と言われ、日本の美しい四季に合わせて、どの食材を選び、その食材の味わいをどう際立たせるのかが問われる料理です。 食材にうまみを加え、食材そのものの味わいを際立たせるのが、和食の要と言われる「だし汁」なのです。 やさい料理研究家であり管理栄養士の「ちーこ先生」こと大畑ちつるの「季節のやさい和食レッスン」の記事。 今回の最初の記事では、和食の基本となるだし汁のとり方を説明します。 和食の「だし汁」の基本 だし汁とは? タイトルにはわかりやすいように「作り方」と書きましたが、一般的には「だし汁をとる」「だし汁をひく」と言います。 和食における「だし汁」とは昆布やかつお節、煮干し、干し椎茸などから、アミノ酸を始めとするうまみ成分を引き出した汁のことです。 粉末だしと手作りだしの違い 引き出し方