高齢出産で卵子の染色体数異常の頻度が増す原因が特定された。 染色体数異常の原因を特定 理化学研究所は1日、「加齢による卵子の染色体数異常の原因を特定」したと発表した。 染色体の分配の誤りを直接観察することで解明したという。 染色体数異常で流産の頻度が増 卵子は、生殖細胞である卵母細胞が2段階の減数分裂をして作られる。正常な卵子になるには、減数分裂で正しい数の染色体が卵子に分配される必要がある。 分配で誤りが起こってしまった場合、受精しても出産まで至ることはほとんどない。また、受精しても「流産胚」や「ダウン症」などの先天性疾患の頻度が増すという。 母体年齢とリスクは比例!? 流産やダウン症などを引き起こす染色体数の異常は、母体年齢と共に上昇することが知られている。 厚生労働省によると「何らかの染色体異常を持つ子どもが生まれる頻度」は、母親の年齢が20歳の時は526分の1、30歳の時は384分