文具メーカー、デザインフィルの代表取締役社長である会田一郎の著書。冒頭で新しい時代におけるデザインというコンセプトは、有形のデザインを駆使して無形のデザインメッセージを発信することが大切であると述べている。 企業イメージの統一化企業からの顧客に対する情報発信は、経営計画やIR報告書のような左脳情報よりも企業イメージといった右脳情報が中心となる。また著者は、手で触れられるモ ノとモノのあいだの、手で触れられないものを”スタイル”とよび、それこそが売っているものの本質であると述べる。スタイル観を確立することは、比較でき ない優位性をもたらし、それは長期的な差別化要因になるために非常に重要である。それらのようなイメージが顧客と企業との間がズレてしまうと、マインド シェア(消費者の心理に占める企業ブランドや商品ブランドの占有率)をあっという間に失うきっかけとなってしまう。そのズレは主に情報媒体が発