必然性(ひつぜんせい、necessity)とは、そうなることが確実であって、それ以外ではありえない、ということである[1]。 カントは、『純粋理性批判』の様相のカテゴリーで、必然性・偶然性を対立概念として対置させている。 必然性は反対が不可能な概念であり、反対が不可能ということは、同一性があるということになる[要説明][2]。九鬼周造は、必然性を「同一性という性質上の規定を持ったものを様相(あり方)という視点からみて言い表したもの」としている。そして、その同一性と必然性を最も顕著にそなえたものを、論理学の領域では「概念」、経験の領域では「因果性」、形而上の領域では「絶対者」と見た[2]。 様相概念のひとつで、可能性(ありうること)、現実性(現にそうであること)と並ぶ。そして、偶然性(たまたまそうであること)と対立すると見なされている[3][1]。 ある命題が論理的に必然であるとは、その命題