今からちょうど1年ほど前。大阪府でコーヒー豆を販売している佐々木さん(仮名)は、ネットショップを立ち上げ、ネットでの販売をスタートさせた。 スタートしてすぐ、大きな壁にぶつかった。ネット上には、なんと700社を超える競合がいたのだ。検索すれば、いくらでも他社の商品が出てきた。そして、さらにひどいのは、周りに合わせないと、全く商品が売れなくなったこと。周りが値下げをすれば、自分も値下げをせずには売れなかった。 大手は体力があるから、これみよがしに、どんどん値段を下げていく。そして、小さな会社は生き残るために、泣く泣く値下げをせざるを得なかった。 いつの間にか、商品の販売価格は1,000円以上も下がった。これでは、売っても売っても利益はほとんど出ない。忙しくなるのに、全然儲からない。 「このまま価格競争になったら、ダメになる」 早急に、何か手を打たなければいけなかった。