黒字と赤字の関係 黒字と赤字の関係 不況時に減税するわけとは 前々号、前号に引き続き、ゴドリーのモデルをおさらいしてみよう。 政府が財政赤字(黒字)となる時、民間部門と海外部門の収支の合算は必ず黒字(赤字)になる。 これは上記の図「三部門の会計等式」の通りだ。政府、民間部門と海外部門のそれぞれの収支を足すと必ず0になる。この三部門は全て黒字にはならないことを示しており、その逆の全て赤字にもならない。どこかが黒字であれば、必ずどこかが赤字なのだ。その逆も然りであり、故に等式として成立している。これは好景気であろうと不景気であろうと、上図の三部門は足すと必ず0になるのだ。 上図の三部門の間で、お金は黒字と赤字が移動しており、例えば、政府が予算を執行し支出すれば、政府は赤字になるが、民間部門は政府が支出した分、黒字になる。逆に、政府が民間部門から税金を徴収すると、政府は徴収した分は黒字になり、民