たとえばレストランを探すとき、私は真っ先にスマートフォンを取り出して、「食べログ」や「Retty」といった口コミサービスのアプリを立ち上げる。場所や予算、食べたい料理のジャンルなどを入力してレストランを検索したら、今度はそのお店についたユーザーレビューを見て訪れるかどうか判断する――。 インターネット、特にスマートフォンの登場で、こうした行動は特に珍しいことではなくなった。飲食店だけではない。美容品、ホテル、結婚式場……あらゆるものを、口コミで選ぶ時代なのだ。 Yelp(イェルプ)は、2004年にサンフランシスコで生まれた米国最大級の口コミサービスだ。立ち上げたのは、当時PayPalのエンジニアだったジェレミー・ストッペルマン氏とラッセル・サイモンズ氏。「Yelp」という名前は、イエローページ(日本でいうタウンページ)に「Help」を組み合わせた造語だ。 2014年4月9日。月間1億人以上