政府は27日深夜、アフガニスタンからの退避を希望した少なくとも日本人1人を首都カブールの国際空港で自衛隊機に乗せ、隣国パキスタンへと移送したと発表した。関係者によると、ほかにも米国の要請で14人のアフガン人も退避させた。政府は派遣した自衛隊輸送機と政府専用機計4機をパキスタンで当面待機させ、退避活動を模索する。ただ、28日には、空港を警備する米軍が撤収作業を本格化させる見通しで、活動は厳しさを増しそうだ。 共同通信によると、退避したのはカブール在住で、現地で事業を営みながら共同通信カブール通信員を務める安井浩美さん(57)=京都府出身。外務、防衛両省は少なくとも1人の邦人を退避させたと発表したが、外国人の退避については「任務継続中」を理由に回答を控えた。ただ、関係者によると、自衛隊機で14人のアフガン人を近隣国へ移送したという。自衛隊機派遣による日本政府の退避活動は5回目だが、初の外国人移