宮城県南三陸町では、震災のあと、今も遺体が見つかっていない息子を思い、携帯電話にメールを送り続ける両親がいます。 久佳さんは父親譲りの明るい性格で多くの友達に囲まれていました。佐藤さん夫婦は「助けてあげられなくて申し訳ない」という思いがある一方で、「いつかふらりと帰ってくるのではないか」という淡い希望も抱いています。震災の発生から5年がたった今も2人の時間は止まったままだと言います。 佐藤宏行さんは「私にとって震災はずっと続いています。息子に似たような子がいると目で追いかけています」と話しています。 また、恵美さんは「自分が生きてるうちに会えないとは思うんですけど、きっとどこかにいるっていう思いが私にはあります」と話しています。 震災のあと、佐藤さん夫婦が続けてきたことがあります。息子が持っていた携帯電話にメールを送ることです。メールには、「いまあなたはどこにいますか」、「ばかな父ですいま
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