タグ

ブックマーク / febri.jp (103)

  • 蒼のカーテンコール 最終章 『ARIA The BENEDIZIONE』総監督・佐藤順一インタビュー① | Febri

    ――「蒼のカーテンコール」も『ARIA The BENEDIZIONE(以下、BENEDIZIONE』)で最終章となりますが、完成を迎えて率直な感想を聞かせてください。 佐藤 『ARIA』シリーズはもはや平常心で作り続けている感があって。今回は名取(孝浩)君に監督をまかせて『ARIA The CREPUSCOLO(以下、CREPUSCOLO)』に続いてやりきった感慨はあったのですが、「ああ、また『ARIA』の空気に触れられたな」という感覚が強いです。それも含めて『ARIA』という作品はすごいんだなと実感しています。 ――「すごい」というのは具体的にどのようなことでしょう? 佐藤 最初のシリーズから好きだという方はもちろん、途中から好きになってくれた方もたくさんいて、続いていくにつれて、見る側・作る側の垣根がだんだんなくなっていっている。最初はキャストが『ARIA』を好きになり、やがてスタッ

  • プロデューサーに聞く『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』の世界② | Febri

    ――今回の『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション(以下、EUREKA)』では、アイリスという少女が登場して、映画の前半は彼女とエウレカの逃亡劇が描かれることになります。 渡辺 これは皆さんも同じように感じられたと思うんですけど、「京田監督は毎回、変わったことを考えるなあ」と(笑)。ただ、その一方でこういう展開になることで、お客さんがスッと入ってこられる映画になるかもしれない、とも思いました。というのも、前回も少しお話ししましたけど、エウレカがひとりでお話を引っ張っていこうとすると、どんどん展開がつらくなっていくんですね。そこにアイリスを登場させることで、ある意味、師匠と弟子という形で物語が進められるな、と。そういう安心感はありました。アイリスと一緒に行動する姿を描くことで、エウレカ自身の成長も描けるだろうな、と。 ――ロードムービー風なところも面白いですよね。 渡辺 

    プロデューサーに聞く『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』の世界② | Febri
  • 古川知宏③ 絵コンテの力に気づいた『ふたりはプリキュア』 | Febri

    『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』の古川知宏にクリエイティブの源泉を尋ねるインタビュー連載。最終回は、五十嵐卓哉が演出を手がけた『ふたりはプリキュア』屈指の名エピソードから受け取った、多大な影響を熱く語る……!! ――最後の作品は『ふたりはプリキュア(以下、プリキュア)』の第8話です。 古川 伝説の話数ですよね。大学を卒業したあとでブラブラしていたときに「アニメの仕事をしよう」と思って、その流れで東映のアニメを見直してみようと思ったんです。いいタイミングで朝に新しいアニメが始まると聞いて『プリキュア』を見始めたんですけど、最初は気を抜いて見ていたんですね。「絵柄がちょっと懐かしい感じだな」とか「これは女の子が当にパンチやキックをするアニメなんだ」とか。僕、女性の姉妹がいなかったので、『美少女戦士セーラームーン』をちゃんと見ていなかったんです。それもあってか、そんな程度の感想しか持てなか

  • 古川知宏② 押井守の「演出論」を学んだ『機動警察パトレイバー the Movie』 | Febri

    『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』でアニメファンの度肝を抜いた古川知宏。そのクリエイティブの源泉を探るインタビューの第2回では、業界屈指のファンを自負し、多大な影響を受けているという押井守監督について。 ――2作目は『機動警察パトレイバー the Movie』を選んでいますが、これは実質「押井守作品全部」という意味だと。 古川 僕は幾原(邦彦)さんの直弟子だとネットで書かれているし、僕自身もそれを認めてはいます。それから庵野(秀明)さんが好きだってこともインタビューで話していますが、でも、じつはそれよりも先にめちゃくちゃ押井さんの洗礼を受けているので、そのことをこの機会に話しておきたかったんです。『聖闘士星矢』の次にハマったアニメが『機動警察パトレイバー』で、TVシリーズだけじゃなくOVAや映画もひっくるめて追いかけるなかで、明らかに違う濃密さの作品がある。その理由を考えていて「ああ、押

  • 京極尚彦①アニメで「映画」をやる面白さ『機動警察パトレイバー the Movie』 | Febri

    『ラブライブ!』をはじめとするアイドルものやCGダンスシーンに定評がある演出家・京極尚彦。だが、そのルーツは「実写映画にかぶれた映画青年」だった。第1回は、そんな彼を「アニメ」に振り向かせた『機動警察パトレイバー the Movie』についてのインタビュー。 ――まずは『機動警察パトレイバー the Movie(以下、パト1)』に出会ったきっかけから聞かせてください。 京極 じつは、僕はアニメをそんなに見ないで育ったんです。子供の頃はマンガみたいなものを描いたりしていたけど、アニメはジブリや『新世紀エヴァンゲリオン』みたいな、皆が見ているようなものだけで。それが高校のとき、スイッチが入ったように「実写映画」が好きになったんです。進路を決めるときも実写映画の監督になりたいと思って、芸大を選びました。 ――アニメファンが出発点ではなく、実写映画からだったのですね! 京極 当時は、岩井俊二さんの

  • 『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』第2章 監督・橘正紀インタビュー 後編 | Febri

    美少女×スパイアクションの魅力満載の娯楽作『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』第2章。監督インタビューの後半では、キャラクターを掘り下げるための工夫と、気になる今後の展開を語る! ――絵コンテでシナリオにいなかったキャラクター(フランキー)を追加するのは、ちょっとした冒険ですね。 橘 絵コンテを提出するとき、他のスタッフのみんながなんというか、懸念はありました(笑)。でも、「フランキーをここで出したい」なんて事前に話したら止められてしまうと思ったので、だったらもういきなりやろう!と 。 ――監督のフランキー愛がすごく伝わってきます。 橘 フランキー役のもりいくすおさんは、TVシリーズでも見事な「広川節」(声優の故・広川太一郎氏の独特なセリフまわし)を聞かせてくださったのですが、今回も素晴らしかったです。楽しい収録でした。何度もお仕事をお願いしたくなりますね。他の現場でも

    『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』第2章 監督・橘正紀インタビュー 後編 | Febri
  • 田中将賀①アニメの原体験『超時空要塞マクロス』 | Febri

    『君の名は。』や『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のキャラクターデザインで知られ、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』では作画監督としても名を連ねる田中将賀が選ぶアニメ3選。1目はアニメの原体験とも言える『超時空要塞マクロス』についてのインタビュー。 ――学生時代はマンガ家を目指していたこともあったとのことですが、アニメもよく見ていたんですか? 田中 好きでした。ただ、僕は何事に対しても広く浅くという性格なので、自分からアニメを深掘りしていくということはなくて、アニメに詳しい友達からいろいろな情報を仕入れて、おだててそいつからビデオを借りるっていうスタイルでした(笑)。 ――では、いわゆるアニメオタクというわけではなかったんですね。 田中 いろいろな作品をチェックしていたので、そこそこオタクだったとは思います。ただ、好きなキャラクターや作品について一日中語れるかといったらそれは難し

  • 最終回直前! Sonny Boyを解き明かす、夏目真悟監督各話コメンタリー① | Febri

    夏目 状況説明はあとまわしにして、まずはキャラ紹介に重点を置きました。どういう個性の子供たちがいて、どういう関係性なのか――とくに第1話に関しては、長良(ながら)と希(のぞみ)が出会う話ですね。最初は自分でもひと言でうまく説明できなかったのですが、第1話の制作がある程度進んだところで峯田さん(峯田和伸。銀杏BOYZ)に主題歌を発注して、それが「少年少女」というタイトルで上がってきたんです。そのタイトルを見て、「見事に説明してくれた!」と。まさに少年少女、長良と希の出会いが象徴的な青春ものですね。 今回の構成は、オープニングがありません。峯田さんもそれを踏まえたうえで楽曲を制作してくださいました。劇伴を使わなかったのは、普通はシーンごとの企みやキャラクターの個性を音楽で盛り上げていくものなのですが、今回は大げさにしたくなかったんです。現象だけを見せて、それが積み重なっていくと、わからない部分

  • 最終回直前! Sonny Boyを解き明かす、夏目真悟監督各話コメンタリー② | Febri

    夏目 第6話までが第1部で、第7話からは第2部です。中学校を卒業して漂流者になった長良の就職編ですね(笑)。あの延々とブロックを運び続けるバベルの塔の環境は、社会における労働行為のテンプレートな表現として描いています。この回では、労働者として他の漂流者もたくさん出てきますが、彼らは身体の成長や老化は止まった状態です。ただ、意識がある限り、精神は状況に合わせて変容していくじゃないですか。単純に老いてもいくだろうし、知識を得て成長をするかもしれないし、絶望や諦念から退化するかもしれない。そういう年齢を重ねていくことでの精神の変化を、この世界に来たばかりの長良と、長年働き続けている二つ星の対比から描こうとしました。

    最終回直前! Sonny Boyを解き明かす、夏目真悟監督各話コメンタリー② | Febri
  • 富山県美術館「富野由悠季の世界」展 富野由悠季×細田 守 スペシャル対談② | Febri

    細田 かつてこれほど富野監督が『無敵鋼人ダイターン3』について語ったことがあったでしょうか(笑)。僕たちは『ダイターン3』を笑いながら毎週見ていましたけど、その裏側にこれほど過酷な思いをされていたとは。物語の舞台であるシン・ザ・シティというのも、当時は新座(にいざ)市にお住まいだったからなんですよね。 富野 そう、新座市の家のローンを払わなければならないということを笑いで乗り越えようとしたわけですが、こんな過酷なことをあと13年も続けられないというので、『ガンダム』の路線に切り替えたというのが真実の話なんです(笑)。 細田 主人公の破嵐万丈(はらんばんじょう)は大富豪という設定なのに、実際はそんな切迫した生活感から始まっているというのは、何ともキュートというか愛らしいと思えてしまいますね(笑)。 富野 ただ、作劇の仕事というのは反面教師的にそういう感覚があるようです。逆境を設定して物語を作

    富山県美術館「富野由悠季の世界」展 富野由悠季×細田 守 スペシャル対談② | Febri
  • 大塚隆史②「演出」の力を意識した『も~っと!おジャ魔女どれみ』 | Febri

    『スマイルプリキュア!』や『劇場版ONE PIECE STAMPEDE』など、エンタメの「王道」を行く作品づくりで知られる大塚隆史。その原点を探るインタビュー連載の2回目は、東映アニメーションの門を叩くきっかけになったアニメ『おジャ魔女どれみ』について。 ――2作目に挙げていただいたのは『も~っと!おジャ魔女どれみ(以下、どれみ)』の第20話「はじめて会うクラスメイト」です。これはいつ頃、見たんですか? 大塚 僕が関西にいた20歳の頃に、たまたまテレビで見ました。さきほどお話しした通り、僕はアニメにさほど詳しくなかったので、今放送しているアニメ作品くらいはひと通り見ておこうと思い、『も~っと!おジャ魔女どれみ』もそんな中のひとつでした。とはいえ、当時の僕は「大人の鑑賞に耐え得るアニメ作品こそが真のアニメーション作品だ!」などとカッコつけていたので、子供向け作品を「お子様の見るものだ」と小馬

  • 富山県美術館「富野由悠季の世界」展 富野由悠季×細田 守 スペシャル対談① | Febri

    細田 僕は富山県出身でして、およそ40年前に富野監督の『機動戦士ガンダム』をこの土地で見ております。正確にはその前の『無敵超人ザンボット3』から見ているわけですが、この地で小学生当時から影響を受けてきました。今日は富山の子供たち、あるいはかつて子供だった皆さんを代表して、尊敬する富野監督にお話を伺いたいと思っております。 富野 新型コロナの影響で、限られた会場での公開となったことは大変残念です。でも、僕にとってとてもうれしいことも教えていただきました。この対談の観覧応募者が10歳から70歳までいたということです。それは、今回の『富野由悠季の世界』展のみならず、アニメというものが文化の一員として認められたということでもあります。サブカルチャーではなくカルチャーとなれたことをうれしく思っています。 細田 僕は福岡での展示も見ているんですが、今回の富山は会場も大きいし展示内容もたくさんあって迫力

    富山県美術館「富野由悠季の世界」展 富野由悠季×細田 守 スペシャル対談① | Febri
  • 吉田健一③奇跡的な作品『母をたずねて三千里』 | Febri

    生命の輝きを感じさせる、素晴らしい描線と動きで、多くのファンを魅了してきた実力派アニメーター・吉田健一。そんな吉田が深い影響を受けたアニメを語るインタビュー連載も、ついに最終回。ラストを飾るのは、高畑勲・宮崎駿コンビが生み出した名作劇場の傑作。そこには「人」がいる。 ――最後の作品は『母をたずねて三千里(以下、三千里)』です。高畑勲さん、宮崎駿さんがコンビで手がけた、名作劇場でも傑作といわれるもののひとつですね。 吉田 今回のインタビューでタイトルを挙げてきた、「人」を描いている作品の演出家……富野由悠季さん、出崎統さん、宮崎駿さん、高畑勲さん、それぞれの発言を追いかけると、皆さん、口をそろえて「映画」という言葉を使っています。「映画を作りたかった」と。これって、どういうことなのか? 考え続けてきたんですが、次第にわかってきたことがありました。 ――気になります。 吉田 最初は「映画的な画

  • 吉田健一〈番外編〉第1話の素晴らしさ『機動戦士ガンダム』 | Febri

    健やかで艷やかなキャラクターを生き生きと動かし続けるスーパーアニメーター・吉田健一。このインタビュー連載は全3回が基フォーマット。しかしながら、あまりに話が盛り上がってしまったので、『機動戦士ガンダム』第1話の吉田目線からの演出解析部分を「番外編」としてお届けします!! 吉田 ……たとえば、第1話冒頭のザクの侵入シークエンスは、今見てもすごくよくできていて、何度も見返しては、映像を分解して「何がこんなに面白いんだろう?」と考え続けています。まず、永井一郎さんのナレーションで世界観が語られますね。「人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、すでに半世紀が過ぎていた……」と。それに重なるように円筒形のコロニーが描かれ、そのなかを映しながら「人々はそこで子を生み、育て、そして……死んでいった」というフレーズがあり、それでビームがバーッと外壁をブチ破る。そして「宇宙世紀0079」だとか

  • 異色アニメ『オッドタクシー』はこうして作られた メインスタッフ座談会① | Febri

    ――SNSでの考察が盛り上がった『オッドタクシー』ですが、当初からこうしたミステリー/サスペンスもののイメージはあったのでしょうか? 木下 先に決まっていたのは動物キャラを使うことでした。僕が出した最初の企画は、大学生のほのぼのした日常を描く内容だったんです。そこから平賀さんと話していくなかで、それだとありがちだし、もっとパンチが効いた物語にしたいという意見が出て、生々しい人間模様を描く形に軌道修正していきました。 平賀 なので、最初からミステリーと決まっていたわけではなく、動物のほんわかしたデザインから受ける印象からは意外性やギャップが出るような、リアルでちょっとヒリヒリした作品にしたいと考えていました。 ――そのなかで「現代社会の闇」みたいな物語を描く発想に行き着いたのでしょうか? 木下 発端としては、冴えない主人公を描きたいと考えていました。ジャック・ニコルソンが主演の『恋愛小説家』

    異色アニメ『オッドタクシー』はこうして作られた メインスタッフ座談会① | Febri
  • 青森県立美術館「富野由悠季の世界」展 特別対談 富野由悠季×樋口真嗣② | Febri

    マンガ家に憧れ、小説家になろうと決心した少年期の富野由悠季は、なぜアニメ業界に入ることになったのか。映画からテレビへと時代が大きく変化しようとしていたあの時期、虫プロで受けた衝撃。そして『機動戦士ガンダム』でのキャラクター誕生秘話が明かされる。 樋口 もともとはマンガ家を目指していたんですか? 富野 マンガも描いていたけれど、高校2年生くらいまでは小説を書くことにもチャレンジしていました。でも、小説を書くための練度というものがあって、僕のレベルでは小説家になるということは無理だとわかってあきらめた。だけれども、やはり文芸の世界は面白いよねっていうことがわかった。理工科系を目指したこともありますが、成績が伴わなくてそちらもあきらめました。それで文系の大学に進むんだけれども、小説については挫折しているわけです。しかも理工科系の指向があったものだから、技術を伴う表現手法を探すと写真と映画に行きつ

    青森県立美術館「富野由悠季の世界」展 特別対談 富野由悠季×樋口真嗣② | Febri
  • 『進撃の巨人』の原点 諫山創×川窪慎太郎 ロング対談 | Febri

    2021年4月9日発売の『別冊少年マガジン』(講談社)5月号にて『進撃の巨人』がついに最終話を迎えた。作中に多く散りばめられた謎と衝撃的な展開で読者を夢中にさせてきた、前代未聞のヒロイックファンタジーを創り上げた作家・諫山創と担当編集・川窪慎太郎が考える作品の原点、その核とは――。ここではFebri Vol.42で掲載したふたりの対談記事を再掲載。その軌跡を振り返る。 ――最初に、『進撃の巨人』誕生の経緯について振り返りたいと思います。諫山先生が「巨人」という存在を発想した原点はどこにあるのでしょうか? 諫山 記憶がある限りまでさかのぼれば、保育園の頃から大きな生物が大好きで、当時は恐竜の絵ばかりを描いていました。ただ、巨大生物を描くのは楽しかったのですが、同時に怖いという感覚もありました。それは、映画『ジュラシック・パーク』の影響があると思います。オッサンが恐竜におびえてトイレに逃げ込む

    『進撃の巨人』の原点 諫山創×川窪慎太郎 ロング対談 | Febri
  • 青森県立美術館「富野由悠季の世界」展 特別対談 富野由悠季×樋口真嗣① | Febri

    樋口 中学生のときに『機動戦士ガンダム』を見てから当に尊敬しておりますし、憧れのアイドルでもある富野由悠季監督とこうして対談できるなんて、40年前の自分に自慢できます。関係者の皆様、当にありがとうございます。 富野 尊敬されている富野という話は、今初めて聞きました(笑)。普段からそう言ってくれていれば、僕だってもう少しいいおじいちゃんになれていたし、自信だって持てたと感じています。 樋口 面と向かってなかなか言えないですよ(笑)。 富野 そういう尊敬を得られていると知れて、今、僕はとても感動しています。 樋口 私とキャラがかぶるので間違われる細田守という男がいまして(笑)、彼と一緒に福岡での展示を見ました。富野監督の圧倒的な人生を浴びるように体験するわけですが、『聖戦士ダンバイン』あたりで脳が固まってしまうんです。もうダメだと。博多ですから屋台でとりあえずこの情報の原液を消化しようと(

    青森県立美術館「富野由悠季の世界」展 特別対談 富野由悠季×樋口真嗣① | Febri
  • DÉ DÉ MOUSE① 音楽家への夢を後押しした『耳をすませば』 | Febri

    TVアニメ『ワンダーエッグ・プライオリティ』ではクラムボン・ミトと共同で劇伴を手がけたことでも話題となったDÉ DÉ MOUSE。インタビュー連載の第1回は、彼の音楽観、人生観に大きな影響を与えたアニメ『耳をすませば』について聞いた。 ――スタジオジブリからの影響をよく語っているDÉ DÉ MOUSEさんですが、1目に挙げたのが、近藤喜文監督の『耳をすませば』です。 DÉ 『耳をすませば』は実写、洋画も含めて、今までの人生のなかでいちばん繰り返し見た映画ですね。2番が『バック・トゥ・ザ・フューチャー』です。 ――アニメは昔から見ていましたか? DÉ 夕方にアニメを放送していた時代だったので、小さい頃からたくさん見ていました。中学のときには部活をサボって『ミンキーモモ』を見ていましたし、学校でも『らんま1/2』がすごい人気でした。それから95年に『新世紀エヴァンゲリオン』と『新機動戦記ガン

  • 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』 村瀬修功インタビュー② | Febri

    いよいよ公開した『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』。これまでとは異なる、写実的なルックが特徴的と言えるガンダム作品だ。監督の村瀬修功インタビュー後編では、映像面での光の使い方や立体感、またドルビーアトモスサウンドへの対応が施された音響・音楽面でのこだわりについて掘り下げる。 ――映像を拝見して印象に残ったのは、写実的なリアルな光の使い方です。“暗さ”を強調した演出になっていますね。 村瀬 『ガンダム』用に意識したというよりは、私が携わった作品は暗い画面構成のものが多かったので、そちらと地続きの結果ですね。ただ、今回はあまり強調してはダメかなと思っていたのですが、メカニカルデザインの玄馬(宣彦)さんの意見もあって、暗めになりました。少し落とし過ぎたかと若干思いましたが、劇場で確認したら「案外見えるよね」という、いいところに落ち着いてくれましたね。そのあたりはドルビーシネマ(Dolby C

    『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』 村瀬修功インタビュー② | Febri