『クイーンズ・ギャンビット』が描く“女性の解放”とは?──自由主義に矛盾しないNetflix的フェミと多様性 ──女性棋士が男ばかりのチェスの世界を制するドラマ『クイーンズ・ギャンビット』が大ヒットしたが、Netflixにはフェミニズムやダイバーシティに関して“意識が高い”コンテンツが数多い。それらはみな“リアル”で“正しい”ものなのか? 著書『戦う姫、働く少女』(堀之内出版)で知られる専修大学教授の河野真太郎氏が斬る!(月刊サイゾー3月号より一部転載) チェス界の男性たちをなぎ倒していくのが痛快な『クイーンズ・ギャンビット』。(写真:Everett Collection/アフロ) Netflixは素晴らしいクオリティの作品を量産してきており、日本の俳優たちや映像作品制作者たちの多くも、熱い視線を送っているだろうと想像される。最近であれば『今際の国のアリス』(2020年)の成功が示したよう