前にもどこかで書いた話だけれど。 10年ほど前、インド・コルカタ(カルカッタ)でのできごと。 (コルカタの街角) ヤギの生贄で有名な、カーリー寺院(だったと思う)を訪れた。 私はひとりで見学したかったのに、おっさんが自動的について来た。 英語のうまいおっさんだった。 頼んでもいないのに勝手に案内を始め、勝手にぺらぺらと説明をしてくれる。 よくある『勝手にガイド商法』だと思った。 勝手にしゃべってたくせに帰り際に 「ガイド代を払え」 といってくる手口。 相手をしなければ大丈夫。 でもちょっと違った。 帰り際、おっさんはガイド料ではなく 「お布施を出せ」 といいだした。 渋っているとおもむろにノートを取り出した。 「見ろ。ここを訪れた外国人はみんな寄付金をだしている、もちろん日本人もだ」 アメリカ人。ドイツ人。韓国人。日本人。 いろいろな国の旅行者がいろいろな筆跡で、いろいろな通貨を記していた