前々回は,公共図書館の職員に占める非常勤職員の比重が殊に高まっていることを明らかにしました。1990年では12.9%でしたが,2011年では54.8%です。 ところで,「臨時」の名札をつけている職員さんはほとんどが女性,という印象を持ちます。もしかすると,先の記事でみた図書館職員の非正規化は,もっぱら女性によって担われているのかもしれません。今回は,ジェンダーという視点を分析に組み入れてみようと思います。 まずは,性別・従業上の地位別の職員数が,ここ10年ほどでどう変わったのかをみてみましょう。下表は,1999年と2011年の数値を比較したものです。指定管理業者の職員は除きます。資料は,文科省の『社会教育調査』です。 http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa02/shakai/index.htm 今世紀の初頭にかけて,公共図書館の職員は24,84
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