どうする?学童 ―― 保育園母たちの少し未来の憂い 2014年12月01日10:30 カテゴリコラムトレンド Tweet “待機児童”といえば保育園の入園待ちをしている子どもを指すイメージがあるが、このところ、その先にあたる小学生の“学童保育待機児童問題”というのがささやかれている。 厚生労働省が先日発表した「平成26年 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況(5月1日現在)」(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000064489.html)によると、学童保育の施設数は増加しているものの、待機児童も増えており、需要が供給に追いついていない状況のようだ。 現在4歳、保育園児の長男を持つ筆者はすでに、小学校に上がった際の学童保育の心配をしている。……気が早いと思われるだろうか? 先日、クラスメートの家に集まってお昼を食べたことがあった。子どもの付
「イクフェス2014」で出会ったイマドキ育児グッズ 2014年10月17日12:00 カテゴリグッズトレンド Tweet 「イマドキ育児が体感できる2日間」というキャッチフレーズで、10月10日・11日の2日間、東京ビッグサイトで開催された「イクフェス2014」。 ステージでは、スチャダラパーのBose&ファンタジスタさくらださんや、モデルでタレントのユージさんのトークショー、「Mr.イクメンコンテスト」など、華やかなイベントが繰り広げられ、ブースには計48社の各社イチ押しの商品やサービスがズラリと並んだ。 ■1台3役!のベビーチェア 本稿ではそのうちの1社、「ママが楽しいベビーグッズ」を企業コンセプトに掲げるベビー用品メーカー「KATOJI(カトージ)」のブースから、注目したい3商品を紹介しよう。 まずは、2014年度グッドデザイン賞を受賞したベビーチェア[3in1チェアcozy]。足の
「よく稼ぐ夫」と「家を守る妻」の限界 ――ふたりの時間を再配分、仕事も育児も「ほどほど」に 2014年10月16日10:30 カテゴリコラム Tweet 体調を崩した息子を近所の小児科に連れて行ったある朝のこと。 待ち合い室に入ってみると、おぉ、私以外、みんなお父さんと子どもじゃないか!……なんと母親が私だけだった。 ■父親「参加」なんて次元じゃない 最近そういうことがよくある。子どもを遊びに連れて行っても、父親+子どもがものすごく多くて、母親+子どもの自分が少数派なことも。 保育園の送迎なんて当たり前。ベビーカーや抱っこ紐でひとりで散歩、移動しているお父さんも、もう珍しくない。電車で1時間以上かかる屋外バーベキュー企画に、単独赤ちゃん連れできたお父さんには、素直にすごい!と思った。 「父親の育児参加」なんて次元じゃなく、若い世代の一部では、確実に、デフォルトで、「父も母もどっちもやるのが
お母さんたち、眉間に皺寄ってませんか?―― 心がかたくなる前に 2014年10月07日10:00 カテゴリコラム Tweet 先日、実家の母からこんなメールがあった。 「今日バスで、ベビーカーに乗っている2歳くらいの女の子が、お母さんに『抱っこして抱っこして』と泣いていた。お母さんは『抱っこできない』とその子を放っていたから泣いてうるさかったの。どうして抱っこしてあげないのかな?」 耳も頭も痛くなるような内容だ。似たような経験は覚えがある。 今、親として思う正直な気持ちを返すことにした。 「多分眠くてぐずってるだけだから、そのうち寝ると思ったんじゃないかな。放っておくしかない時もあると思うよ」 そこにまた母からの返事。 「昔はベビーカーごとバスに乗ることはなかったし、今はそのへんは違うのかな。難しいところだね」 マズい。これは祖父母世代の「昔はこうじゃなかった」攻撃か!? 母はこういうこと
イヤイヤ期は「生きていればOK」で乗り切る 2014年09月24日10:00 カテゴリコラム Tweet ついにきた。 まさに、(゜∀゜)キター!!!! って感じだ。 2歳ちょっとになった息子。以前はぐずることはあっても、これがかの「イヤイヤ期」なら、名付けるほどの状態なのかなと不思議だった。 子どもが同年齢のママ友から伝え聞くその惨状?!に、うちの子はイヤイヤ期がないのかなとすら感じた。ないと先々大変だと聞くから心配……、そんなのんきなことを思っていた。 そしてやってきたイヤイヤ期。嗚呼、なくていい。 起きるのもイヤ 食べるのもイヤ 歯磨きもイヤ(←これはイヤイヤ期に限らず……) 着替えるのもイヤ 出かけるのもイヤ えっと、あなた何ならイヤじゃないの? とにかく人からの指示はすべてイヤなのだ。 虐待を疑われそうな泣き声で、地面をのたうち回る。世の中のすべてが不満だと叫ぶかのように。ロック
子どもとの距離感の保ち方、女性と男性での差異が明らかに 2014年09月09日15:00 カテゴリトレンド Tweet 先日当サイトでは、広告代理店のアサツー ディ・ケイによる「ADK 日本人の平均調査」の結果から、≪夫が妻から感じるプレッシャーは上司より重く、妻が感じるプレッシャーは夫より世間が重い≫という記事を紹介したが、同調査結果の続報がその後新たに発表された。 今回のレポートでは、家族や友人など周囲の人間関係における心理的な距離感を、感覚的に「メートル」で置き換えて回答してもらい、数値化した結果について紹介している。 レポートによると「子どもとの距離」について、全体平均(15~69歳の男女)において理想は24m、現実は40mという結果であった。 ただしこれを性年代別で分析したところ、女性は20代において子どもとの理想と現実の距離が等しくまた最短となる6mであった。そしてこの結果は年
「共感」の違いを乗り越えられるか? ――1歳児健診サプライズ動画に想う 2014年08月28日12:00 カテゴリコラム Tweet 少し前にSNSのタイムラインに流れてきた、大手外資系消費財メーカーのキャンペーン動画を見た。 1歳児健診に来たお母さんが、帰りがけに夫から「ママも1才おめでとう、がんばったね、ありがとう」のサプライズを受けて涙、涙……というものだ。 うん、素敵です。素敵ですね。素敵だなぁ……。いや、素敵なんだけどね……。素敵だからいいじゃないか!……なんだ? 何かひっかかる……。 ■現場はもっと深刻だ! 子育て1年目の女性は、ひたすら環境の激変にさらされる。夫は、妻のその状況に「共感」しそびれたまま、「お手伝い感覚」で接し、妻の負の感情を増幅させてしまいがちだ。 まさに、以前書いた「妻の不機嫌ループ」のベースが形成される頃。 そのまっただなか、これを見た男性が「よし、これぞ
夫が妻から感じるプレッシャーは上司より重く、妻が感じるプレッシャーは夫より世間が重い 2014年08月19日12:00 カテゴリトレンド Tweet 広告代理店のアサツー ディ・ケイでは、平均的日本人像の認識のために「ADK 日本人の平均調査」を実施、その結果を発表した。調査は2006年、2011年に続き今回で3回目。調査対象数は日本全国の15歳~69歳の男女、計6,032人。 調査レポートでは夫婦関係についてもスポットをあてており、夫婦それぞれが感じているプレッシャーや価値を数値に置き換えて回答してもらうことで考察を試みている。 まず、配偶者の心理的プレッシャーの感覚的な重さについて、男女全体の比較では、夫が妻から感じるプレッシャーの平均は85.0kg。逆に妻が夫から感じるプレッシャーの平均は47.7kgとなり、夫が妻から感じるプレッシャーの方が大きいことがわかった。 ちなみに「世間から
「パント!」を改めて考える ~目に見えないものを想像するということ~ 2014年07月31日14:00 カテゴリコラム遊び Tweet 先日NHK Eテレで放送された、EXILEメンバーがダンスをレクチャーする番組『Eダンス☆アカデミー シーズン2』に、「ロネ&ジージ」というクラウンの二人組が出演し、子どもたちに“声を使わない身体表現”をテーマに、パントマイムなどを教えていた。 クラウンというのは道化師のこと。 「道化師」といえば、日本では「ピエロ」という名称の認知度が高いと思われるが、哀しみを持ち合わせたピエロとはまた異なる、“人々に笑いをもたらすキャラクター”なのだ。 ところで、「なぜ、ここでクラウン?」ということである。 一応ダンス経験者の筆者であるが、“身体表現”という意味ではパントマイムの要素も必要であることに違いない。体を使って喜怒哀楽を表現することが求められるからだ。 たとえ
子への苛立ちは断ち切れるか?――母が子を正論で追い込む 2014年08月01日12:00 カテゴリコラム Tweet 「もういいよっ、どうせ聞く気ないんでしょ、何度言ったって無駄なんだから! もう勝手にしなよ! だいたいいつもさ……そもそも自分の事に責任持ちなよ……」 あぁ、今日は朝からやってしまった。 これが母から子への苛立ちに満ちた言葉のスタートだ。そして理詰めの追及が延々と続く。 ■母が子を正論で追い込む 子どもを大人が正論で追い込むのは実に簡単だ。圧倒的に大人が強い。 正論は人を追い込みすぎること、時に現実的でないことを知っているから、通常の人間関係でそれを振りかざさないよう、結構気をつける。でも、子ども相手にこれが止まらない。 自分の満足行くところまで徹底的に言葉で追い込み、子どもが理解できる範囲はとっくに超え何の効果も生まない……母親自身、こんなアプローチが最悪なのは100%自
世の中の母は頑張りすぎていないか? ――口内炎30個発生の原因を探る 2014年07月23日10:00 カテゴリコラム健康 Tweet ■口内炎の耐えられない痛さ 梅雨の時期、口内炎が30個以上できた。 昔から口内炎持ちだったので、2~3個できるのはしょっちゅうだったが、さすがにこの数、途中で数えるのをやめてしまった。食べることもしゃべることもできない。仕事もできない。痛くて痛くて何にも集中できないのである。 2ヵ月ほど前にも10個ほど出現、その時は市販のビタミン剤でなんとかしのいだ。しかし、今回のはもう、耐えられない!!! そして、生まれて初めて口内炎で医者に行った。消化器系が関連しているのでは?とのネット情報で、まずは最寄りの内科へ。 「こりゃ、ひどい」と、皮膚科を紹介され、その日のうちにわが子がいつもお世話になっている皮膚科へ。そこの女性医師も、「ひどいですね……」と絶句。症状から推
子どものグッズ選びと親の価値観 ~絵の具セットのドラゴン柄に想う~ 2014年07月01日10:00 カテゴリコラム Tweet 息子が小学校から絵の具セットの購入申込書をもらってきた。ついに自分用の絵の具セット! これはうれしいね。ところが、申込書を見て軽くびっくり。このセットの収納バッグのデザインが、すごいのだ。 ■母のささやかな衝撃 男子向けは、例えば赤に黒とシルバーの組み合わせ。シュッ、シャキーン、ドカーンという感じに、ドラゴンやらサメやらの絵が入っている。女子向けも、ハートやら音符やら熊やらでごてっと飾られ、ハッピーさ全開のテイスト。 絵に並んだ英語の文字列も、用法的にかなり怪しい。完全に、飾りである。 バッグの絵柄違いで「サンダー」「パワー」「キュート」「ドリーム」……と選択肢が豊富なようでいて、実質かなり偏ったラインナップなのだ。 なんだか、全力で人の想像力を停止させそうな強
【話題】男性の「一人暮らしは不便」という意識に異を唱えたい 2014年06月17日10:00 カテゴリトレンド Tweet 『母がしんどい』(新人物往来社)、『ママだって、人間』(河出書房新社)などの著作で同性からの支持も厚い漫画家の田房永子氏。同氏が通販サイト「Love Piece Club」で連載中のコラム「女印良品」で、今月9日に更新された「一人暮らしは不便」というコラムが話題になっている。 ・女印良品「一人暮らしは不便」 http://www.lovepiececlub.com/lovecafe/mejirushi/2014/06/09/entry_005173.html 電車の中で、二人連れの年配女性から聞こえてきた会話に田房さんは釘づけになる。片方の女性の息子が一人暮らしを始めたらしいのだが、その息子は家事をするのが大変だから「一人暮らしは不便だ」と主張しているという。それに対
「子どもの世話をするのは母親でなければならない?」若者意識調査の国際比較に大きな差 2014年06月11日17:00 カテゴリ海外トレンド Tweet 内閣府は、平成25年度に実施した「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」の結果を発表した。調査対象国は日本のほか、韓国、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデンの計7ヵ国。同調査は13歳~29歳までの男女を対象にしたWEB調査で、各国1,000件前後の回答が得られた。 調査では「男女の役割観」についてきいており、「男は外で働き、女は家庭を守るべきだ」という質問に、日本の若者は<賛成する>が22.3%、<反対する>が38.7%と回答した。 7ヵ国の比較では、<賛成する>の割合はアメリカ(26.9%)、イギリス(25.5%)が日本よりも多かったが、その一方で<反対する>もアメリカ(59.6%)、イギリス(61.3%)と高い割合を占め
「現在子ども1人」のうち6割超が「2人以上」を理想とするも、「2人目の壁」が存在 2014年06月06日10:00 カテゴリトレンド Tweet 住宅メーカーのタマホームでは、「もうひとり、こどもが欲しい」という家族の想いを応援する機運を、社会全体に広げていくことを目指して、「1 more Baby応援団」という社会貢献活動に取り組んでいるが、このほど同団体では「夫婦の出産意識調査2014」を実施、その結果を発表した。調査対象は全国の結婚14年以下の既婚者(女性20-39歳、男性20-49歳)で、回答総数は2961名。 まず、「あなたは何人の子どもを持ちたいと考えていますか?(実際の予定ではなく、理想)」という質問には、「2人」と回答した人が47.0%で最も多く、続いて「3人」が26.8%となり、それ以上も含め、「2人以上」と回答した人は全体の76.7%にのぼった。 なお、上記の結果を「現
成長がゆっくりめな我が子と向き合う 2014年05月19日10:00 カテゴリコラム Tweet 同世代の子にできることができず、きょとんとしている1歳後半になるわが息子。お世辞にも成長が早いとはいえないほうだ。 その現実を目の当たりにして、ある感情と戦っている。 それは、自分を責める気持ちだ。 真っ白なキャンバスだった息子の脳に、ほとんどの時間を一緒に過ごし、色をつけてきた、母である私。彼の成長がゆっくりなのは私のせい? 後ろめたいことが頭をめぐる。 自分のことに精一杯で十分に構ってやれなかったときもある。少しでも休憩したくて、寝てもらうことだけを考えていたときもあった。 「三歳児神話」、「三つ子の魂百まで」などの、「3歳までの親の育児が大事だ説」が私を追いつめ、サッカーの本田圭佑選手の「子どもは社会からの預かりもの」という意識高い発言までもが、「私レベル低すぎ……」とうなだれさせてしま
「死ぬってどういうこと?」と子どもにきかれたら ――絵本『かないくん』に出会った 2014年05月21日12:00 カテゴリコラム Tweet 小児科の待合室にいた。 いつも息子は、着くなり絵本置き場に駆け寄って、適当に本を持ってくる。ときどき大人向けや小学生向けの難しい本を持ってきては「よんで?」と無邪気に言うが、途中で「これ、やっぱり、むじゅかちいね」と別の本を取りに行く。 この日も大人向けの本を数冊読まされたのち、息子の持ってきた『かちかちやま』を私は読み始めた。 「あれ、こんな話なんだっけ?」 冒頭でおばあさんがたぬきに殺されてしまう。 『かちかちやま』についてはうろ覚えだったので、のっけからショッキングだった。 「ねえ、ころされるってなに?」息子が尋ねる。 「殺されるっていうのは、誰かが、叩いたりして、叩かれた人が死んじゃうことだよ」 「なんで、おばあさんは、しんじゃったの?」
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