キャリア、転職、人材育成のヒントを提供してきた「リスキリング」チャンネルは新生「NIKKEIリスキリング」としてスタート。 ビジネスパーソンのためのファッション情報を集めた「Men’s Fashion」チャンネルは「THE NIKKEI MAGAZINE」デジタル版に進化しました。 その他のチャンネルはお休みし、公開コンテンツのほとんどは「日経電子版」ならびに課題解決型サイト「日経BizGate」で引き続きご覧いただけます。
講演の際など、脳についての質問をいろいろ受ける。その中で多いものの1つが、「男と女の脳はどう違うのか」という問いである。 この質問に答えるのには、難しい点がある。というのも、男女の脳差がある、と言い切ってしまうと、個人差を無視することになる。かといって、男女の脳差はない、と言えば、ウソになるのだ。 男女の脳差を理解するうえでは、大切な概念が2つある。 1つは、「統計的傾向」。男にも、女にも、さまざまな脳がある。そんな中で、統計をとれば、男性には比較的「こんな脳」が多く、女性には「こんな脳」が多い、というような傾向を論じることはできる。男女の脳差は、すべて、統計的傾向にすぎない。 もう1つは、「スペクトラム」。男の脳はこう、女の脳はこうと言っても、それぞれの傾向に幅がある。そのような広がりをもった「スペクトラム」の中のどこかに、1人ひとりの脳は位置するのである。 極端な「男性脳」から、極端な
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