音楽雑誌『ロッキングオン』、全面投稿雑誌『ポンプ』を創刊し、日本のインターネット文化を創出した人々に影響を与え……橘川幸夫さんを“説明”しようとするといくら言葉を並べても足りない。しかし、いくら業績や肩書きを連ねても、橘川さんが放っているエネルギー、そして彼とのつきあいから得られるワクワクする気持ちや視野がパッと広がる感じは、ナマで経験しないと伝わらないと思う。 日本のどこかで、橘川さんに出会うたびに聴いた話をシェアするためのインタビュー、第2回は「読む」ことについて。百聞は一見に如かず(いや、「一読に如かず」か?)。文中にある「読むことはつきあうこと」という言葉をカギに、今ここで橘川さんと向かい合いつきあってみてほしい。 ――アクセス至上主義でモノ書きはマーケットばかりを見ていて、批評が枯れている状況のなかでモノ書きと読者が育っていかないという話でしたよね。 うん。今度ねえ、同人雑誌を始
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