To Read in English(Published Jun 2, 2017),click here. インディ500の残り2周時点。先頭で走る感覚は、人生において他では得られない。 望みさえすればいくらでもレースで走ることができるし、優勝だってできる。トラックでは偉大なレジェンドたちに真っ向勝負を挑める。だが、インディの日曜日、最後の数マイルの準備はどうしたってできない。 そこに以前、いたことが無ければ。 2012年のレースで、僕はそこにいた。そして勝てると思っていた。 僕は、さまざまな理由からその日のことを覚えている。そう、とても暑い日だった。気温はちょうど100℉を超えていた。だが、それが自分には有利に作用した。周りの車の多くはレース半ばで冷却に問題を生じ始めていたが、僕たちのレイホール・レターマン・ラニガン・ホンダは実にうまく動いていて、コースではいいペースで順位を上げていった
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