ホンダが日本車で初めてロードレース世界選手権(WGP)に挑戦したのが、1959年の「マン島TTレース」です。世界を知らないホンダが作った初めてのレース専用マシン「RC141」はタイムが上がらず苦戦必至。そこへハイパワーDOHC4バルブのシリンダヘッドを搭載したマシンが「RC142」です。 ホンダ「マン島TTレース」初参戦、後に日本車が世界GPで活躍する分岐点に 日本のバイクメーカーで初めてロードレース世界選手権(WGP)に挑戦したバイクが、ホンダ「RC142」です。現在も続くMotoGPでのホンダの活躍は、1959年の「マン島ツーリストトロフィーレース」(以下、マン島TTレース)への初参戦から始まります。 マン島はイギリスとアイルランドの間のアイリッシュ海にある島で、淡路島と同じくらいの大きさです。マン島TTレースは1907年の初開催以来、100年以上も続いている世界で最も歴史のあるバイク