空高くから降り注ぐ太陽の光が、まるで矢のように暗闇を貫き、洞窟の地面に転がる無骨な鎖にまだらな模様をつくっている。蛇のように曲りくねった鎖に繋がれ、首輪をつけられた巨大な生き物に気づいていないかのように、蝶々がひらひらと飛んでいる。その生き物はじっとして動かない。怪我をしているのだ。2本の槍が朱色に染まった羽毛から飛び出している。 死んでいるわけではない。僕がためらいがちに近づくと、その獣はピクリと頭を起こして、にわかに興奮する。正面から寄っていこうとすると噛みつこうとし、サイドに回っても僕を視界から逃さないように動きを追う。しかしこの生き物が痛みに苦しんでいるのは明らかだ。僕は一か八かで生き物の後ろ足側からよじ登り、背中を覆っている、壊れたアーマーのようなもののすぐ下に突き刺さっている槍に近づいた。 何度も引っ張ると、槍が抜けた。その生き物は痛みに吼え、僕に襲いかかる。爪で僕を捕えると、
![「人喰いの大鷲トリコ」、トリコの衝撃的な真実 ‐ IGN First](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f687667c1a658de24427274d08c99c688c2a9b35/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fsm.ign.com%2Ft%2Fign_jp%2Fpreview%2Ft%2Fthe-last-g%2Fthe-last-guardian-the-shocking-truth-about-trico-ign-first_f8rp.1200.jpg)