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ブックマーク / projectitoh.hatenadiary.org (5)

  • 伊藤計劃:第弐位相 - むかしむかし、夢見られたせかいのはなし

    前作「プレイ」下巻で、物語をコーマン映画のようなグダグダB級モンスター映画(ナノマシンの話だと思って読んでたら、実は「ボディ・スナッチャー」でしたぁぁぁぁあ!いやホント、腰が抜けた。)にシフトして読者を爆笑の渦に巻き込んだクライトンの新作です。弁護士のくせにすごい無知な主人公を、MITの教授で探検家で情報戦のプロで対テロ機関のボスという無茶苦茶な万能キャラが、環境危機のウソについて解説しつつ、環境テロリストをやっつける、というなんのヒネりもない話です。 クローンとカオス、セクハラ、航空業界(これはいま、まさに現実面でジャストヒットで、先読み大王クライトンさすが、ってとこですか)、とネタに関して時代のすこしだけ(これ重要。あんま先だとアクチュアリティがなくなるから)先をネタに選ぶことにかけては並ぶことのないクライトンですが、今回はロンボルグの「環境危機をあおってはいけない」がネタ。100倍に

    伊藤計劃:第弐位相 - むかしむかし、夢見られたせかいのはなし
  • 伊藤計劃:第弐位相 - さてここでクエスチョンです

    スピルバーグは「ジュラシック・パーク」を映画化したとき、原作の八割をどぶに捨てた。 ぼくはマイケル・クライトンが好きだ。「仏作って魂入れず」などとSFファンの多くから非難されるクライトン師匠であるし、ぼくも「まあ、その通り」とクライトン作品が好きであるにも関わらずそのことは認めざるを得ない。しかしあまり頭がよろしくないぼくにとって、googleがなかった時代、クライトンの作品は「知らなかった世界」に扉を開いてくれる啓蒙の書だった。世の中にはこんな新しい発見がある!世の中にはこんなに面白いことがある!それをフィクションの形をとって面白く物語ってくれるのがクライトンという人だった。 「琥珀に閉じ込められた古代の蚊が吸い込んでいた血液のDNAから恐竜をクローン再生する」 いかにもっともらしい嘘をつくか、という命題をエンタメ要素とするSFにおいて、こいつはワクワクするようなアイデアだった。思えばこ

    伊藤計劃:第弐位相 - さてここでクエスチョンです
    akirafukuoka
    akirafukuoka 2015/08/24
    ジュラシックワールド3週連続1位。ジュラシックパークの良さを語ってくれる大人が全然いないからジュラシックパークも観てくださいよ。そういえば伊藤計劃もジュラシックパークのことを語っていたような…と思ったら
  • ゴジラ/ファイナルウォーズ - 伊藤計劃:第弐位相

    これは凄い。まさにファイナルウォーズだ。なぜファイナルかというと、それはゴジラのファイナルであるだけでなく、人類のファイナルだからだ。 開巻、いきなり人類は滅亡寸前であることが描かれる。54年のゴジラ上陸以来、世界各地にゴジラは上陸し、凄まじい放射火炎によって世界中の都市という都市、文明という文明を破壊し尽くし、半世紀を経て東京を除く全世界が焦土と化した経緯が描かれる。ボンが、パリが、ニューヨークがモスクワが、地表に穿たれた巨大なクレーターの底に叩き込まれ、空は放射能の暗雲に覆い尽くされている。ここまででまだメイン・タイトルもはじまってないのだ。サミュエル・フラーの「最前線物語」かこれは、というくらい物語る経済効率の高さに、完全に圧倒される。「A Ryuhei Kitamura Film」というクレジットとともに、カイル・クーパーによるオープニングクレジットが流れるが、そこにカイルのグラフ

    ゴジラ/ファイナルウォーズ - 伊藤計劃:第弐位相
    akirafukuoka
    akirafukuoka 2014/03/23
    あなたの夢見たゴジラがもうすぐ公開されそうですよ。舞台は日本じゃないけども。
  • 2008-12-14

    とはいえ、またすぐ入院するのだけれど。なんだかガンマ線ナイフというのを患部に当てるらしく、意味もなくわくわくしている自分がいる。CT、MRI、PET、骨シンチ、とありとあらゆる医療機器に放り込まれてきた自分ではあるが、今回は名前に興奮する。ガンマ線ナイフ。響きが大変素晴らしい。ガンマ線ナイフ。なんだかプログレッシヴナイフのような響きを感じる。他には重粒子線というさらにSFっぽい抗がんデバイスがあるのだけれど(千葉にあるらしいのいだが、保険がきかず、一カ所300万円近くするらしい)、わたしの症状はそちらの適応には向かないらしい。 退院している一週間の間にどれだけの映画が観られるのか。外に出る体力がメチャクチャ落ちているのでそうたくさんは観られないだろう。「エグザイル/絆」「WALL.E」「トロピック・サンダー」「地球が静止する日」「K-20」「ワールド・オブ・ライズ」あたりは行っておきたいと

    2008-12-14
    akirafukuoka
    akirafukuoka 2012/06/26
    あの方の文章を思い出すように改めて読んでみたり。 http://t.co/SaXp8Oor http://t.co/j3QaAsX0 http://t.co/q1uXDiS0
  • 2005-07-06

    実は、このオッサンが怪獣映画に興味があるなどとは、考えたことがなかったのだ。そりゃ、ゴジラぐらいは見ているだろうけど、この人の映画って「サブカルっぽいものへの愛着」を感じたことがなかったんですわ。 この人がWWIIヲタで飛行機ヲタあることは「1941」の前からわかっていたことで、クラシックな戦争マニア、現代戦にはあんまり関心のない類いの戦争ヲタなことは確実なわけです。てか、今回の宇宙戦争で軍隊が活躍しているシーン、戦車とかヘリとかは現代のものなのに、なんかクラッシックで、私にはどうにも現代戦というよりWWIIにしか見えない。 それ以前からやっていたのかも知れませんが、たとえば「マイノリティ・リポート」に登場する偽ID「ヤカモト氏」はもちろんパイソンズの「偽ヴィスコンティの日人」からとられたもので、このとき私は「こういう元ネタギャグって、なんだかスピルバーグらしくねえなあ」と思ったのであり

    2005-07-06
    akirafukuoka
    akirafukuoka 2011/09/07
    @futoshi_sakuta みたいですね。むしろ日本人よりもよく見ているというw
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