2011年05月03日 21:09 カテゴリサイエンス最前線〜生物工学 ついにできたか生体外器官形成 Posted by science_q No Comments No Trackbacks Tweet 生体外器官形成といえば、1995年にイギリスBBCが 放送した『トゥモローズ・ワールド』という番組に登場した、背中に人間の耳を背負ったヌードマウスを思い出される方もいるかもしれませんね。けれどあの耳 は、ポリグリコール酸と呼ばれる高分子素材であらかじめ耳の形に成型した足場を作り、そのうえに軟骨細胞を付着させたものをマウスの背中に移植しただけな のです。生体外で、培養細胞を使って、一から器官を構築したわけではないので、このマウスの背中の耳は、本当の意味での生体外器官形成とは言えないと考え られています。 生体外器官形成という目的に最適な培養細胞が、ES細 胞と呼ばれる胚性幹細胞です。この細