Home › ニュース・イベント › ニュース › 2010年 › 研究活動 › L-Mycを用いた効率的なiPS細胞の樹立を報告した論文が米国科学アカデミー紀要に掲載 iPS細胞(人工多能性幹細胞)注1は、マウスやヒトの線維芽細胞にOct3/4、Sox2、Klf4といった3つの転写因子注2を導入することで作製できることが示されています。がんの原因遺伝子として知られるc-Mycは、iPS細胞の樹立効率の促進に寄与するだけでなく、腫瘍形成に働くことがiPS細胞由来のキメラマウスの実験結果から示されています。 中川誠人講師(京都大学iPS細胞研究所)と山中伸弥教授(京都大学 物質‐細胞統合システム拠点/iPS細胞研究所 所長)らの研究グループは、Mycファミリー注3によるiPS細胞誘導のメカニズムを詳細に解析し、MycファミリーのひとつであるL-Mycが、c-Mycよりも効率よくiPS細胞を誘