TV版『新世紀エヴァンゲリオン』最終話「世界の中心でアイを叫んだけもの」を、私は久し振りに再視聴しました。この最終話は「主人公・シンジの心を癒やすための対話が怪しい自己啓発セミナーみたいで不快だ」「作画のクオリティが悪く、制作現場の苦しまぎれが伝わってくる」といった、ヲタクたちの容赦無い批判に晒され続けてきました。こうした批判は正直ごもっともだと思いますが(笑)、今の私はこの最終話を褒めまくりたい気分です。 なぜならこの最終話では、「他人に好かれることに慣れる」という、素晴らしい思想が語られているからであります。 「他人に好かれることに慣れていない」主人公 碇シンジは失敗することが怖く、他人に嫌われることが怖かったので、恐怖から逃げようとしました。シンジは自分は価値の無い人間だと思っており、「エヴァに乗ると他人が褒めてくれるから」という理由で、エヴァンゲリオンのパイロットを続けました。シン