カメラを向けられるというのは嫌なものだ。撮るのを仕事にしている雅美ですらそうなのだから、ずっとカメラがそばにいて撮られるというのは、常人の神経にとっては多大なストレスである。 (恩田陸『蜜蜂と遠雷(上)』幻冬舎、2016) おはようございます。9月1日に2学期が始まりました。出席している子どもたちと、コロナ不安で欠席している子どもたちをオンラインでつないでの、 二刀流。 で、そうなんです。ストレスなんです。ずっとカメラがそばにいて撮られるというのは、教員の神経にとっては多大なストレスなんです。そういうことがわかった上での「オンライン配信」なのでしょうか。しかも、オンライン配信の主役は教師と黒板です。前提としている授業スタイルは、10年以上も前に教育学者の佐藤学さんが《もはや博物館に入っている》と揶揄した《黒板と教卓があって机と椅子が一方向に並べられ、教師が教科書を中心に説明し生徒がノートを