【ロンドン=木村正人】金融危機で経済が破綻(はたん)したアイスランドの議会選(1院制、定数63、任期4年)が25日、行われた。有権者数は22万7896人。早ければ投票終了の25日午後10時(日本時間26日午前7時)直後に大勢が判明する。2月に連立政権を発足させた議会第2党・社会民主同盟と左翼環境運動(緑の党)の両党が過半数を確保する勢いだ。 事前の世論調査では社会民主同盟の支持率が29%。左翼環境運動は27%。金融危機を招いた責任を問われている第1党・独立党は24%と低迷している。シグルザルドッティル首相(社会民主同盟)の人気は高く、選挙後、再び首相に指名される可能性が大きい。 同国では金融自由化策が裏目に出て昨年秋、国内大手3銀行が国有化され、国際通貨基金(IMF)の緊急融資を受けた。失業率は8.9%。国民は雇用を生み出す公共事業の実施を求めているが、新政権は財政支出の削減、富裕層への増